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投稿日時
2016-03-25 02:19:45

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べり子

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投稿者コメント
べりーせんせには内緒だよ☆って、気づきました(・w・
サウザン先生、花言葉は知ってるっぽいですが、知らないって答えられたので。
そのままお返ししちゃうぞ☆ 


あと千歳さんの描くサウザン先生が好きすぎて困る。かっこいいよ(・w・)ネー
上手く描けないのが悔しいデース。

ベリー先生はくーるびゅーてー()なので、人前では顔にも口にも出しませんけどサウザン先生の事が大好きです。激怒する様な事があっても許しちゃう程度には。
そっけないと回りに思われてる子が、実は恋人にべた惚れしてるのは大変よろしいと思うのですがいかがでしょうか!!

ssも投下。うっかり読んでる人がコーヒー欲しくなりますよーに(ぇー



薄い紙の上に水分を吸収する魔法陣を書き、間に綺麗に形を整え、平たくした薄い桃色の花を重ならないように並べて置く。
その上に適当にそこらにあった魔術書を乗せて、これで作業は完了。
3日もすれば押し花の出来上がり。
スイートピーともう一つ、こっちは名前を聞く前に帰られてしまったから結局聞かず仕舞いで、未だに何の花かは解らない。
この季節に山で咲いている花だとは思うのだけれど。

保存系の魔法を使えばそのままの姿で置いておけるけれど、照れくさいから見つからないように押し花にしておく事にした。
本が多い私の部屋なら、ファイリングして混ぜ込んでしまえばバレないし。


花は恋人に貰ったものだけれど、戦術学科の教師でもあり、植物学者という肩書も持つ彼が花を置いて行ったのだ。
と言う事はもしかしたら、万が一、無いだろうけど、意味があるんじゃないか。
そう思って花言葉を調べたら、「blissful pleasure(至福の喜び)」というのが目に入った。

……正直、正直本当に怒っていたのだけれど、怒りがしぼんでいくのが自分でも解ってしまった。
旅立つ前にせめてと残してくれたというのなら、許せると思ってしまった。
ものすごく悔しい。
本当に悔しい。
掌の上で踊らされてるみたいだと思ってしまう。

年齢的に考えればそれもおかしくは無いのだけれど。


……あれ、でも、と頭の片隅が囁きだした。

植物学者なのは、恋人なら絶対に知っているはず。
季節毎どころか、何かあれば山へと出かけてしまう人だもの。
だから恋人が出来ても自然消滅してしまっていたと聞いたけれど。

気持ちを簡単に口に出す人じゃない。

花言葉は知らない? でも赤い薔薇一輪でも置いておけば、どんな鈍い女性でも大抵花言葉は解るだろう。
私だって調べなくても知ってるくらい有名な花言葉なんだし。
そうじゃないとしても愛やらなにやら囁く様な花は多いということは、花言葉の本を見たら解る。

……んん?


感じていた違和感にようやく気付いた。
…………やっぱり馬鹿なんだ、あの人。

良さげな花言葉がある花を選んで置いておけば、待っていてくれたんじゃないの?
それが今まで無かった結論は簡単、『今まで女性に花を渡した事が無い』からだ。
もしくはなにかしらの花を渡してさえいれば、あの人が『花言葉』を意識していなくても、
勝手に女性が思いを巡らせるだろう。
……私みたいに。
ちきしょう。もうすこしお仕置きしておけば良かった。


でもそうだったから私が恋人に成れたのだと思えば喜ぶべきなんだろうか。

……いや、あの人はあの人なりに恋人を愛していたはずだ。
それが届くか届かないかは別問題なだけで。
若干自業自得な所が無いとは言わないけど、悲しい思いだってしたはずで、
それを良かったなどとは言いたくない。

押し花が出来たら何か解らない花の方は、1つ栞にでもして渡してみよう。
あの人は花言葉を調べるだろうか?
……まぁ変な花言葉じゃないわよね、ピンク色の可愛い花だし。
変なのだったとしても花言葉は知らないで押し通そう。そうしよう。


私以外には花を渡して無いだろうという事実に、にやけそうな頬を押さえて、
馬鹿の掌の上から降りない自分も大概馬鹿、と認識する羽目になった休日の午後。
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